快適に使えるインターネット回線の選び方
自宅で快適に使えるインターネット回線の選び方は非常にシンプルで、光回線を選ぶだけでOKです。
従来は光回線の中でも速さに違いがありましたが、通信方式が進化したことによってプロバイダ(通信事業者)や回線による差が少なくなりました。
光ファイバーを使っている大手インターネット回線であれば、どこを使っても満足できる快適性を確保しています。
光回線を進化させたIPv6
快適に使えるインターネット回線を選ぶ際は、「IPv6」の適用可否を必ずチェックしてください。
IPv6は従来のIPv4に変わる新しい通信方式で、簡単にまとめると混雑による影響が少ないです。
インターネットを利用する際は接続端末を識別するIPアドレスが必要で、IPv4は使えるIPアドレスが少ない問題がありました。
そのため、利用者が多いとIPアドレスの割り振り処理に時間がかかり、通信速度が低下していた仕組みです。
IPv6はIPアドレスが無制限に使える新しい通信方式で、混雑する時間帯でも通信速度が安定します。
2011年にIPv6が開始され、2015~2019年頃にかけてIPv6が一気に普及しました。
現在はほぼ全てのインターネット固定回線サービス(プロバイダ)がIPv6に対応しています。
ケーブルテレビ系は遅い
J:COMをはじめケーブルテレビ系のインターネット回線サービスは、光回線(光ファイバー)ではなく、メタル回線が主流になっています。
最大通信速度が速くても実際の通信速度が低下しやすいため、快適性を求める方にはおすすめできません。
従来はテレビのアンテナがなくても手軽に地デジ・BS・CS(有料放送)を楽しめるメリットがありましたが、現在は多くの光回線が光テレビに対応しています。
どうしても地元のケーブルテレビを利用したい方は、ケーブルテレビと光回線を別々に契約するとよいでしょう。
なお、ケーブルテレビが活用するメタル回線でも、IPv6の普及によって通信速度が向上しています。
モバイル回線を使う場合
光回線をはじめインターネットの固定回線は工事をする必要があり、一部の物件では光回線に対応していないケースがあります。
何かしらの事情で工事を伴う固定回線導入に支障がある際は、モバイル回線を活用する方法があります。
ただし、Wi-Fiなどのモバイル回線は通信速度が低下しやすく、無制限プランが少ないです。
快適にインターネットを楽しめるモバイル回線を使いたい場合は、実質速度の評判が良いサービスを選びましょう。
最も人気が高いのはWiMAX2+で、3日で10GB以上使うと通信制限を受けるものの、大容量通信を安く快適に使うことができます。
昨今はクラウドSIMや大容量プランの格安SIMなどモバイル回線の種類が多様化していますが、実績の乏しいモバイル回線は速度低下リスクが高いです。
ホームWi-Fiの方がいい?
工事不要で使えるインターネット回線(モバイルWi-Fi)は、モバイルルーターとホームWi-Fiの2種類があります。
ホームWi-Fiはコンセントに差し込む据え置き型で、持ち運びできるモバイルルーターに比べて以下のメリットがあります。
- 電波受信感度が高い
- 受信した電波をWi-Fiで飛ばす力が強い
- 有線LAN接続に強い
本体が大きいため電波受信感度が高いですが、マンションなど鉄筋増の場合は窓際に設置しないと電波が弱くなるケースがあります。
窓際にホームWi-Fiを置く場所がないシチュエーションでは、モバイルルーターを窓際に設置した方が電波の入りがよくなる可能性があります。
家族で共有するなど、ルーターから離れた部屋でインターネットを楽しみたい場合はホームWi-Fiの方が圧倒的に有利です。
有線LANで接続したい場合、ホームWi-Fiは基本的にLANポート内蔵。
モバイルルーターはオプションのクレードルを用意する必要があり、モバイルルーター+クレードルの方がホームWi-Fiより端末導入コストが高く付くことがあります。
月額料金自体は共通になっていることが多いので、利用状況に応じてモバイルルーターとホームWi-Fiのどちらにするのか決めてください。