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発展と変革~ビジネスの視点から考えるインターネットの影響

インターネットという革新的な技術は、私たちの私生活だけでなくビジネスシーンにも大きな変革をもたらしました。インターネットの普及により生まれた新たなビジネスの可能性や、人々の働き方の変化についてまとめています。

インターネットの発達でビジネスが大きく変化

ビジネスの形が大きく変化

 

1995年から2000年頃にかけて、インターネットは急激な速度で普及しました。
インターネットの台頭が私たちの生活に大きな影響を与えたことは、言うまでもありません。

 

その影響力は私たちの私生活だけでなく、ビジネスシーンにまで及びます。
インターネットの普及により、これまでとは異なる新しいビジネスモデルや販売手法が登場し、ビジネスの可能性は大きく広がりました。

 

インターネットによりビジネスシーンがどのような変革を遂げたのか、具体的に解説していきましょう。

 

新しいビジネスモデルの誕生

インターネットの普及により、ECサイトやサブスクリプションサービスなど新たなビジネスモデルが生まれました。

 

ECサイトはインターネットにお店を開くビジネスモデルのことで、実店舗を構える必要がないため、家賃や人件費がかからない点がメリットです。
これにより、これまでショップを開く資金がなかった人でも、簡単に開業できるようになりました。

 

サブスクリプションで音楽を楽しむ

 

サブスクリプションサービスとは、従来のように1つの商品やサービスを購入して所有するのではなく、一定期間利用できる権利に対して料金を支払うビジネスモデルのことです。
月額さえ払ってしまえば見放題になるビデオオンデマンドサービスや、Apple Musicに代表される音楽配信サービスなどがこれにあたります。

 

また、これらが発展したと同時に、実店舗の本屋やレンタルCD/DVD店は衰退しつつあります。
これまで本やCD販売に力を入れていた企業は、時代に即した営業戦略を考える必要があるでしょう。

 

 

グローバル市場への参入

インターネットの浸透にともない、企業は物理的な距離を超えてグローバル市場に参入できるようになりました。
日本国内だけでなく海外の市場に進出し、より大きな規模で自社製品やサービスを販売することが可能になったのです。

 

海外進出は、国内市場とは異なる需要や文化の問題などもありますが、企業や人材が大きく成長できるチャンスとなることは間違いありません。

 

営業の仕方の変化

 

オンライン会議を行う様子

 

従来の顧客訪問や電話営業だけでなく、メールやWeb会議などを活用し、直接顧客のもとへ訪問することなく営業活動が可能になりました。
このことにより、それまで近隣エリアに限られていた営業エリアが、全国、さらには海外にまで及び、ビジネスの可能性も大きく広がりました。

 

また、SNSなどのコミュニケーションツールを活用することで、顧客とより密接なコミュニケーションがとれるようになりました。
最近では、TwitterやInstagramなどのツールを積極的に活用し、ユーザーにとってより身近に感じられる投稿をすることで好感度を上げる企業も増えています。

 

リモートワークの拡大

インターネットの普及により、会社に出勤せずに働くという新たな仕事の形、「リモートワーク」が広がりました。
これにより、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方が可能になりました。

 

また、リモートワークの普及には新型コロナウイルスの影響も大きく関与しています。
通勤時やオフィスでの他人との接触を避ける目的から、リモートワークという形をとる企業が一気に増加したのです。

 

企業側としても雇用される側としても、リモートワークのメリットは非常に多く、今後もこの働き方を採用する企業は増えていくと考えられます。

 

ビッグデータの活用

ビッグデータとは、人々が生活する上で蓄積していく膨大なデータのことを指します。

 

たとえば、

  • SNS上に書き込まれるコメントや利用者のプロフィール
  • インターネット上で公開されている動画や音声
  • お店のレジに記録されている取引データ

など、その種類は多岐にわたります。

 

顧客の購買傾向から新たな商品を開発したり、社内設備の稼働状況を把握して業務を改善したりと、ビッグデータはさまざまな面で活用可能です。

 

今後も、企業がビジネスを拡大する上で、欠かせない存在となるでしょう。

インターネットを活用したビジネスの今後

インターネットがビジネスシーンに与えた影響は、今回ご紹介した以外にも数多く存在します。

 

今やインターネットは私たちの生活だけではなく、仕事においても必要不可欠な存在となりました。
今後、高速大容量の通信が可能となり、インターネットを活用したビジネスはますます拡大していくことでしょう。

 

インターネットを活用すれば、自宅という狭い空間から世界中へ発信することさえ可能になるのです。
「出勤」という概念がなくなり、誰もが自宅から舞台を広げて活躍する時代が、もうすぐそこまできているかもしれません。