メディアの変容を活版印刷の発明からインターネット時代まで紐解きます。

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メディアはどのように変容してきたのか

 

インターネットの普及により、SNSやYouTubeなどを活用した動画配信のように、多様な手段で情報を発信できるようになりました。

 

次々と新しいメディアサービスが増えるなか、淘汰されて衰退していくメディアも、もちろん存在します。

 

その衰退しつつあるメディアのひとつとして、最近話によくあがるのが“テレビ”です。

 

冒頭でも触れた、YouTubeなどの動画配信サービスは若者からの絶大な人気を博しており、ニュース以外でテレビを見なくなったという人が増えてきています。

 

また、テレビで活躍していたタレントはYouTuberとして活動の場を広げ、吉本興業はYouTuberのマネジメントを行う“UUUM株式会社”と業務提携するなど、テレビの衰退となり得る流れが見えてきているのです。

 

このように目まぐるしい変化を続けるメディアですが、そもそもどのような変容を繰り広げてきたのでしょうか。

 

今回は、メディアの歴史において「これだけは押さえておきたい」という事柄を抜粋してご紹介したいと思います。

 

 

活版印刷技術が誕生

活版印刷技術の誕生により普及した新聞

15世紀半ば、ドイツ出身の金細工師ヨハネス・グーテンベルクが活版印刷を発明したことで、マスメディアは大きく発展します。

 

発明以前は木版画や手書きで書物が作られていましたが、活字を大量かつスピーディーに印刷できるようになり、多くの人の手に渡るようになったのです。

 

日本では、1871年に日本初となる日刊新聞“横浜毎日新聞”が創刊されたことを皮切りに、読売新聞や朝日新聞などの新聞社が相次いで誕生しました。

 

ちなみに、日本で初めて新聞に広告を出したのは、横浜元町の商人中川屋嘉兵衛という人物で、「パンやビスケット、バターをお求めください」という旨の広告を出したそうです。

 

 

多くの情報が得られる“ラジオ”の登場

1900年代初頭に始まったラジオ放送

活版印刷の登場から約20年後の1893年には、電波による無線通信の実験に成功。1920年に世界初の商業ラジオ局KDKAがアメリカで開局しました。

 

印刷物よりも多くの情報を得られる利便性の高さからあっという間に普及し、情報はより広い範囲で共有されるようになります。

 

日本で初めてラジオ放送がされたのは1925年で、当時の価格は安くて30円~高いもので300円程したそうです。
1951年には民放ラジオ放送がスタートするなど、各社でユーザー獲得競争がはじまりました。

 

ラジオは衰退しているのか?

 

 

モノクロテレビの放送がスタート

映像を伝えられるモノクロテレビ

ラジオに続いて、1953年には音と映像で情報を伝えるモノクロテレビが登場し、リアリティの高い情報が伝わるようになりました。

 

そして、モノクロテレビが登場してから約50年後の1960年にカラーテレビが誕生します。

 

当時はまだまだ高価なモノだったので、販売当初はそれほど普及しませんでしたが、高度経済成長期に入り日本経済が好転。国民の所得が上がったことでたちまち売れるようになりました。

 

その後、東京オリンピックの開催を機に衛星中継もスタートし、世界各国の情報をリアルタイムで得られるようになります。
その頃には、車とクーラー、そしてカラーテレビが新しい「三種の神器」として広く普及しました。

 

テレビ離れが進んでいる現代

 

 

インターネットメディア

SNSなどのインターネットメディア

いよいよインターネットメディアの誕生です。
インターネットメディアは、新聞・テレビ・ラジオなどのマスメディアとは違う種類で、デジタルメディアとして区分されます。

 

インターネットは世界中から発信されている情報を得られるほか、見ず知らずの他人とコミュニケーションを可能としました。

 

また、インターネットメディアには主に以下のような種類があります。

 

 

1次メディア

情報の発信元となるメディアを指し、ニュース、ファッション、生活、芸能など様々なジャンルが存在します。

 

 

2次メディア

1次メディアが発信している情報を、二次的に掲載するメディアのことを指します。
ニュースや天気、エンタメ情報など様々な情報が掲載されているポータルサイトと、流用した情報を発信するキュレーションサイト(まとめサイト)の2種類があります。

 

 

オウンドメディア

「owned media(所有メディア)」は主に、企業や団体が運営を行っているメディアのことです。
自社のコンテンツを発信してユーザーとの距離を構築する手段として用いられています。

 

 

ソーシャルメディア(SNS)

FacabookやTwitter、Instagramなどで不特定多数の人が情報を発信し、コミュニケーションをとるメディアです。
フォロワー数が多いユーザーは「インフルエンサー」と呼ばれ、影響力が強い人物として、企業からの宣伝活動を求められることがあります。

 

インターネットメディアは、新聞やラジオ、テレビなどとは違い、多くの情報を個人的に利用でき、さらには多様なコミュニケーションを生み出しました。

 

インターネットを活用した動画共有サービス

 

 

メディアリテラシーの重要性

 

活字からはじまり、映像、そしてインターネットとメディアは急激に変容してきました。
そのなかでも、インターネットメディアは、不特定多数の人物の情報を手に入れられることから、新たな価値観を得られるツールとなっています。
また、情報を入手するだけでなく、情報を発信する側にも手軽になれるのです。

 

インターネットメディアの普及で私たちは手軽に膨大な数の情報を得られるようになりましたが、そのなかには信頼できない情報も発信されていることを忘れてはなりません。
また、SNSやネット掲示板などではトラブルが多発しており、命を落とす人もあとを絶たない状況です。

 

今後、ますますメディアが多様化していくなかで、自分の身を守るという意味からもメディアリテラシーを身につけましょう